2020年12月7日 20:00
西島秀俊、佐藤浩市に「正直、僕は納得がいかないです(笑)」 そのワケは?
昔は、画面をよく見ると、シリアスなシーンなのに、ヘラヘラ笑ってるヤツがいたんだよ(笑)。
――爆破事件という予測不能な出来事によって人々の日常が一変する物語は、世界を襲ったコロナの体験と重ねることもできそうです。
西島:撮影はコロナの前に行われましたが、明日も今日と同じ日が続くとは限らないことを描いたこの映画を、みなさんがどう感じるのか、すごく興味があります。
佐藤:“絵空事”という言葉がありますけど、何に対してもそう断言できる時代ではなくなりましたよね。何が起こっても不思議ではない現実が、映画作りを難しくさせるのかもしれない。「それ、現実にあるよね」と思われてしまいかねませんから。この映画も、当初より抱えているメッセージ性が強くなっているかもしれません。でも、それもこの映画が持っていたある種の宿命とも捉えられる。
そうしたことを含めて、いろいろ感じてほしいなあと思いますね。
――石田ゆり子さんが、物語の鍵を握るアイコを演じています。
佐藤:ゆりちゃんは奇跡の51歳だよね。いつ見ても、本当に変わらない!アイコが抱えていることは、映画全体に深く関わっています。物語はスピーディに進んでいくので、誰と誰がどんな関係性で繋がっているのか、一瞬も油断することなく、注意深く観てほしいですね。