2021年6月12日 08:00
春斗(菅田将暉)らの未来は? 今夜の『コントが始まる』第9話からもっとおもしろくなるワケ
この20代の5人のキャストが、現代の若者の生きざまを体現。人生の岐路に立つ若者たちのリアルな感情の揺れを巧みに描いている点が、このドラマの魅力です。
これまで今作を観続けている視聴者のみなさんはもちろん、観ていない方にもおすすめしたい理由はいろいろありますが、まずひとつはマクベスや彼らを取り巻く人たちの言動が人生を見つめるヒントになっていること。
苦悩の末、解散することになった、マクベスの3人。偶然入った居酒屋でマクベスと出会い、後にマネージャーとなった楠木実籾(中村倫也)。里穂子からのふとしたひと言で、本当に芸能事務所のマネージャーを志望して就職したつむぎ。会社案内のパンフレットに見事な生花が飾ってあったことで、会社を選んだ里穂子。
マクベスの3人も思い描く未来をつかむために闘っていましたが、彼らと関わり合うなかで、まわりの人たちもそれぞれがちょっとした瞬間の行動やふいの言葉にヒントを得て、前へ進んでいきます。
わたしたちにも、ありますよね。うんと思い悩んでいる最中に答えを出せないのに、ふとしたきっかけで、まったく違うギアが入ること。生きることに不器用な人たちばかりが登場するからこそ愛らしく、今作を観ていると、共感できる場面がたくさんあるように感じます。