2021年7月7日 19:00
「無意識のうちに日本の作品から影響を…」韓国の注目監督が語る裏側
実は、この事件の前まで韓国ではミネラルウォーターは販売されておらず、人々は水道水を飲んでいました。それがこのことがきっかけとなり、ミネラルウォーターが販売されるようになり、いまではみんなミネラルウォーターを飲むようになったのです。そのことは、今回の調査のなかで知り、非常に驚きました。
―モデルになっている斗山電子は、韓国最長寿企業で財閥の斗山グループのひとつです。映画化にあたって、劇中でも描かれているような妨害はありませんでしたか?
監督そういうことは、まったくありませんでしたね。もしもそんなことがあったとしたら問題ですから、もはや大企業ではいられなくなってしまうでしょうね(笑)。
働く女性たちの環境は改善されていると感じられた
―では、この題材を取り上げると言ったとき、周囲の反応はいかがでしたか?
監督当時のことを知っている人たちは「昔はあんなこともあったよね」と言っていましたが、若い世代の人たちからは「こんなすごい事件が過去にあったの!?」という声が上がりました。ただ、映画のなかで焦点を当てているのは、事件そのものよりも、どのようにして環境汚染が引き起こされたのかということ。