2021年7月7日 19:00
「無意識のうちに日本の作品から影響を…」韓国の注目監督が語る裏側
そしたら彼女が現場にはどうやっていくのか聞いてきたので、「適当に行きますよ」と答えたら、自分の車に乗って行くことを提案してくれたんです。そのときは、本当にありがたいと思いました。ただ、そのお返しとして今回キャスティングしたわけではありませんよ(笑)。
―(笑)。では、決め手となったのは?
監督今回、シナリオを書いているときに、助けなさそうな素振りをしながら結局助けるユナのキャラクターを書いていて、イ・ソムさんのイメージと重なると思ったからです。というのも、10年前に車に乗るように誘ってくれたとき、実は彼女の言い方は親切そうにというよりも、どちらかというと冷たく突き放すような感じだったので(笑)。そんなふうに、彼女にはツンデレなところがあるので合うと思いましたし、実際に彼女の演技は素晴らしいものでした。
10代の頃から日本の小説が好きで読んでいる
―みなさん、非常にハマり役だったと思います。
本作では、人々の中にある“ファイト”を描いているということですが、監督自身が困難に立ち向かうとき、支えになっている言葉はありますか?
監督せっかく日本のみなさんにお話をするので、日本に関連したエピソードをひとつ。