2021年7月24日 21:10
世界平和の大きな鍵に…知っておきたい“中東和平”の現在
我慢の限界がきてしまったんですね。
イスラエルはアメリカと緊密な関係にあります。日本はアメリカと親和性が高いですが、アラブ諸国ともいい関係を築いています。石油はアラブ諸国から輸入しており、イスラエルと対立するイランからも供給を受けています。なので日本はこれまで、中立の立場で、人道支援という形で関わってきたんですね。中東は、私たちの生活を支える、エネルギー資源を供給してくれている地域です。それにもかかわらず、日本人が中東状況をよく知らないというのは問題なんじゃないかと思います。
イスラエルでは汚職にまみれたネタニヤフ政権が倒れ、大連立政権が立ち上がりました。
しかし、新たに首相になったベネット氏はネタニヤフ前首相よりもさらに極右といわれているので、対パレスチナ、中東政策はこれまで以上に厳しくなるかもしれません。イランやシリアは中国やロシアが支援をしているので、イスラエルやアメリカとの対立が鮮明になる可能性があります。中東和平が世界の平和の大きな鍵を握ります。また、エネルギー供給を介し、私たちの暮らしを下支えしていることもどうか忘れないでいてください。
堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」