2021年8月3日 19:10
鈴鹿央士、『ドラゴン桜』最終回で自らセリフ変更を提言!? そのワケとは
「『ドラゴン桜』の最終回で桜木先生に東大の理科一類を受験したいと伝えるシーンがあるんですけど、台本では呼び方が『あんた』だったんです。でも、もうあの時点で藤井にとって桜木先生は大きな存在。『あんた』とは呼べないなと思って、本番で『先生』に変えさせてもらいました。そしたら、監督もオッケーをくださって。呼び方なんて些細なことかもしれないですけど、そこで表現できるものがある。だから、できる限り大切にしたいなって」
2019年に俳優デビュー。この世界に入るまでは表現欲求なんて微塵もない少年だった。
「人前に立つことが恥ずかしくて。
体育館の壇上に立った経験は、卒業式で卒業証書をもらったときくらい(笑)。絵を描くとか歌を歌うとか、別の方法で気持ちを発散することもなかった。表現というものからかけ離れた人生でした」
事務所で初めて台本を読んだときは「『国語の朗読よりひどい』と言われました」と苦笑いする。それでも、いつしか演じることは「この道しかない」と恋い焦がれるものとなった。
「『蜜蜂と遠雷』を観て、『ピアノを始めました』と言ってくれる人がいたり。その頃、ちょうど『おっさんずラブ‐in the sky‐』のオンエアも始まって、『見ているだけで幸せになれた』と感想をもらえたり。