2021年9月20日 21:10
日常のおかしみに思わずクスッ 再婚で姉弟になった2人を描く漫画『転がる姉弟』
高校生のみなとと小学生の光志郎は、親の再婚により一つ屋根の下で暮らすことに。8歳違いのふたりが軸になる森つぶみさんの『転がる姉弟(きょうだい)』。
親同士の再婚で家族になった姉と弟。見守りたくなるハートフルコメディ
「子どもの頃に感じたことや、記憶の持っている手触りをマンガの形で残しておけないか、ずっと考えています。この連載を始める前にどこに載る予定があるわけでもなく“家庭環境の異なる小学生4人組の話”を描いていました。今作はそのマンガを、同級生という横の関係ではなく、きょうだいという縦の関係を主軸にしたものです。小学生という子どもと、高校生という大人と子どもの境界的な年齢、2つの視点を通して物語を描いていきたいと思っています」
各話のエピソードは、森つぶみさん自身がこれまでの人生の中で出会ってきた人や出来事や言葉など、印象的な何かから着想。それを膨らませる形で作っているそう。
「たとえば、光志郎とみなとがふたりだけで光志郎の祖父母に会いに行く2巻収録の8話がそうですね。子どもの頃、祖父母の家から帰る時いつも『また来るのを楽しみにしているからね』と言ってもらっていたのですが、普段自分がいない時の祖父母の姿が想像もつかず、もしかしたら祖父母は自分が来てる時以外、全く笑いもせず、ただただ毎日待ってくれているんじゃないかと思って、申し訳なく思っていた気持ちを元に描きました」