くらし情報『偶然、それとも運命? SF、ミステリー、ラブが交錯する映画『レミニセンス』』

2021年9月26日 21:40

偶然、それとも運命? SF、ミステリー、ラブが交錯する映画『レミニセンス』

命を危険に晒しながら彼女を知る人々の記憶を再現し、恋人を追跡するニックはやがてメイとの出会いが偶然ではなかったことに気づく。果たして彼女の目的は?ニックは悪女にただ利用されていただけなのか?

次々に浮上する疑惑に対し、記憶映像やちょっとした思い出が答えを出していく展開は、製作者ジョナサン・ノーランと兄クリストファー・ノーラン監督の名を有名にしたサイコスリラー『メメント』を彷彿させる。実際、観る前はノーラン的なSFスリラーと思い込んでいたが、観てビックリ。語り口は実にロマンティックだし、ニックとメイの愛情描写や主要な登場人物の心理描写も繊細で、いい意味で女性的なのだ。と感じていたから、エンドクレジットでジョナサンの愛妻リサ・ジョイが監督と知って納得。愛した女性を捜して奔走するニックの姿が、ヒロインをひたむきに愛するロマンス小説のヒーロー風なのも腑に落ちた。ニック役のヒュー・ジャックマンとメイを演じるレベッカ・ファーガソンの相性がこれまた抜群で、運命の恋人にしか見えない。だからこそ二人の間にあったのが真の愛であってほしいと願わずにはいられないし、彼女を知る人間の記憶で明らかになるメイの真実に心打たれた。

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