2016年9月12日 12:00
車に希望を伝えてレストランへGO! 夢膨らむ未来の“自動運転車”
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自動運転車」です。
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年々進化する自動車。自動ブレーキを備えた車は日本でも増えてきました。人工知能の発達とともに、自動運転車の技術も目覚ましく進歩してきました。
ところが今年の5月、自動運転初の死亡事故がアメリカ・フロリダ州で起きてしまいました。事故を起こしたのは、テスラモーターズの「Model S」。車線変更をしたトレーラーを感知できず、衝突したのです。自動運転は、画像を解析する技術で成り立っています。強い日差しの反射により、近づいてきたトレーラーの白い車体が識別できなかったのが原因ではないかといわれています。テスラモーターズは、運転の責任はあくまでも運転手にあり、自動運転は必ずしも万全ではないと話しています。あくまで「半自動運転モード」、手はハンドルの上に、運転手の目視が必要と伝えていました。ところが、亡くなった運転手は、運転中にDVDを観ていた可能性があったようで、警察が詳しく捜査をしています。
自動運転車だけが走る道路ならば安全なのですが、人間は予測不能な行動を起こすので、自動運転車と普通車が入り交じる場所は危険を伴うのですね。