2021年11月7日 22:10
池田エライザ「もう今は音楽で好きなことをやってもいいかな」 1stアルバム発表
という。
「『AYAYAY』は自動車教習所のテレビで討論番組を見ながら書いたんですけど。今の時代には政治に介入したくてもできない、それを話し合うこともできない若者たちがたくさんいて、ほとんどの曲がそういう問題にジャブを打っているものばかり。誰かと共感し合うためにはまず自分の意見を言わないといけないので歌詞に込めました。そういう意味で嘘はつけないし、だからこそ悩んだし、楽しい制作でした」
女性の社会進出と輝かしい未来を願い収録された唯一のカバー曲「Oh Pretty Woman」など、心地よく聴けて何だか勇気も湧いてくる、嬉しい一枚。『失楽園』というタイトルにも、前向きな想いが込められている。
「ユートピアには絶望が含まれていて、ディストピアには希望が含まれていると私は思うんです。『失楽園』も英語にするとparadise lostですけど、そこから這い上がれる力も持っている。
喪失を感じることも多い今の時代に、未来への希望を込めました」
どんな曲調でも、ELAIZAさんの確立された歌との向き合い方が揺るぎない世界観を生み出す。1stアルバムでそれができるのは自身の母親がシンガーであることや幼い頃から音楽が当たり前にそばにある環境に育ったことが影響している。