くらし情報『加賀まりこ「私で役に立つなら…」で60年 女優は“お助け精神”から始めた!?』

2021年11月13日 22:10

加賀まりこ「私で役に立つなら…」で60年 女優は“お助け精神”から始めた!?

困っていると言われたら、助けたい。
私が女優になった直接のきっかけは、劇作家の寺山修司さんと映画監督の篠田正浩さんにスカウトされたこと。うちの近所に、作家さんたちが缶詰めになるような旅館があって、彼らがそこから私の通学姿を見ていたらしく、それで声をかけてくださった。当時彼らはいろんな女優さんから出演を断られ、もう素人から選ぶしかないという状況だったらしく、「本当に困ってるんだ」と。そう言われて、「まぁ、私で役に立つなら…」という気持ちで被写体になったのが、一番最初です。

その、「私で役に立つなら…」という気持ちは、女優を60年やってきた今でも変わりません。みなさんが褒めてくださる映画『泥の河』に出たときも、ドラマ『花より男子』に出たときも、もうすぐ公開される映画『梅切らぬバカ』への出演も、根っこはそれ。我が我が、という気持ちではなく、お助け精神なのよね。
結果的にそれが功を奏して、60年続けてこられたんだと思います。

かが・まりこ1943年12月11日生まれ、東京都出身。10代で女優デビューし、映画『月曜日のユカ』『泥の河』、ドラマ『花より男子』などに出演。自閉症の息子の母を演じた主演映画『梅切らぬバカ』が11月12日より公開。

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