2021年11月23日 20:10
大倉孝二「KERAさんのナンセンスが好き」 新作舞台は不条理の極北!?
コメディ、とはいえ大声で笑うのとは少し違う。クスッもしくはククッくらいか。シニカルなのになんだかオカシくて、くだらないのにちょっと粋。ナイロン100°Cの新作舞台『イモンドの勝負』は、作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)さん曰く「ナンセンスの、或いは、不条理の極北に行ってみる覚悟」。となれば欠かせないのは、大倉孝二さんの存在だ。
「僕にとってはくだらないことが一番。やれる場があるってありがたいです」
「日々台本が少しずつ上がってきて、そこを稽古していってる訳ですけど…。やりながらも、いまだどんな芝居になるのかわからないんです。
たぶん意図的に、シーンごとに笑いの質とか芝居の質が違っていて訳がわからない。ただ間違いなくコメディではある…というか、ほぼ意味なんてない内容になるのではないかと」
劇団員の大倉さんからすれば、これぞ真骨頂というところだろうか。
「僕はもともとKERAさんのナンセンスが好きで入ってきたんで。昨今は別の作風のものもやっていますが、僕にとってはくだらないことが一番で、この歳になってもそれをやれる場があるってありがたいです」
近年は、名バイプレイヤーとして、ドラマや映画でも重要な役柄を任されることが増えている。