2021年12月3日 21:40
渡邊圭祐「全力でバカできる仕事は他にはない」 俳優の道に進んだ理由とは
――俳優になる時も、明確な最終目標というのを決めたんですか?
その時は、不思議とゴールのイメージはなかったですね。とりあえず仙台で名前が知られるようになったらいいなとは思ったけど。
――その目標は達成できた?
仙台で声を掛けてくださる方は増えたけど、もうちょい知られたい!(笑)もっともっと頑張らないと。
――『彼女を笑う人がいても』には、仙台ではないですが、東日本大震災の被災地で暮らす人が、復興が進む裏で、苦しみを増している姿も描かれます。
同じ被災地でも、それぞれの場所で生活の変化はまるで違っていて、作品で描かれている福島の原発の近くで暮らす人の現状は、僕も知りませんでした。復興が進むにつれて、被災者に関心が向けられる機会がかなり減ってきている実感が僕自身にもあるので、こうして作品で被災者の現状がフォーカスされることは、すごくいいことだと思います。
自分に嘘をつきながら生きるのは好きじゃない。
――モデル時代は、古着屋さんでも働いていたそうですが、古着屋さんを選んだのはなぜ?
中高時代に古着ブームがきて、高校、大学と古着屋に行くようになった流れで知り合いのお店で働くようになったんです。