2021年12月16日 19:30
「カン・ハヌルさんは星のような人」韓国の注目監督が現場で見た素顔
そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。
チョ・ジンモ監督
韓国で2021年春に公開された際には、興行収入初登場第1位を記録し、注目を集めているジンモ監督。今回は、現場で見たキャストの様子や手紙に関するエピソードなどについて、語っていただきました。
―最初に脚本を読まれたときは、どのような印象でしたか?
監督まずは、純粋にいい脚本だなと思いました。そのうえで、作品に込められているメッセージには、以前から僕自身が気にかけていたことと一致する部分があったのも共感した理由です。それから、3年ほどかけて完成させました。
―ちなみに、監督が以前から気にかけていたこととはどのようなことですか?
監督それは、他人に対しての想像力です。この作品では、そこが大きなテーマにもなっているわけですが、そういったものがいかに相手を幸せにするかを手紙という普遍的な媒体を介して描き、隠された形で表現しているところに感銘を受けました。
―軍隊にいたときにこの脚本を読んだカン・ハヌルさんは、思わず泣いてしまったので寝たふりをしたこともあったとか。
監督彼がどこで泣いたのかを具体的には聞いていませんが、実は僕自身も自分の作品でありながら、この映画を観て何度も泣いてしまったことがあるんです(笑)。