2022年1月18日 20:00
元宝塚・愛加あゆ「在団中に身につけた歌唱法では対応できないものも多い」
人間と吸血種が共存する世界を舞台に、第1作から12年続いている「TRUMP」シリーズ。描かれる時代や場所、登場人物は違えど、緻密に構築された独自の世界観にハマる人が続出。その最新作となるミュージカル『ヴェラキッカ』は、ヴェラキッカという一族により紡がれるロマンティックコメディ。この一族のひとりとして出演する愛加あゆさんは、シリーズ出演3作目。声の出演なども含め携わった回数でいえば今回が5作目となる常連(!?)。
耽美な世界観で描かれるコメディ!?「どう役を深めるかが課題です」
「このシリーズ…というか末満健一さんが作・演出する世界が好きだなと思えるのは、美しいファンタジーの世界でありながら、生と死の両面を描き出すところなんです。世界にはいろんな人が生きていて、いろんな愛があって、それぞれの抱える想いがあって、それが複雑に絡み合っている。陰も描きながら、どこか幸せを探っていく視点が入っていて、響く部分がたくさんあるんです。
私は普段から楽しいモードの人ですが、それでも苦しい瞬間もあります。自分自身を深掘りして奥底に本来持っている部分を引き出す作業が、この作品の場合は多いかもしれない」
これまでゴシックな世界を描いてきたが、気になるのは今作に“コメディ”が謳われているところ。