くらし情報『長塚圭史「神奈川の“K”くらいには触れられた気が」 新芸術監督としての斬新企画』

2022年2月8日 19:10

長塚圭史「神奈川の“K”くらいには触れられた気が」 新芸術監督としての斬新企画

「神奈川県って、劇場のある横浜を起点にすると西にすごく広い。ならば西を目指す『西遊記』はどうだろう、と。物語に思いっきりのっかって、明るい作品を作りたいなと書いたんですが、こんな芝居を作ったことがなかったので、自分の中でも超不思議体験でした」

物語の中には各所の史跡や名所、人気店が登場。芝居を観ながら地域のことも知ることができるユニークな仕掛けに。

「これを書くことで神奈川の“K”くらいには触れられた気がしてるんです。家族に、朝出かける時も夜帰ってきてもまだ神奈川の地図を見てるって言われたくらい。でも、こういう荒唐無稽な設定だったり、いろんな手続きを踏まなくても別の場所へ転じることができたりって、演劇ならすごく簡単にできる。そういう演劇的マジックを、たくさんの方が楽しんでくれたらいいなと思っています」

現在、長塚さんはもちろん、キャストやスタッフ全員がさまざまなアイデアを持ち寄っては試す、クリエイティブな稽古がおこなわれている。
「観音経を音楽的に読経・演奏してみたかったので作ってみたら、なかなかよかったり。音楽の角銅真実さんがハルモニウムという楽器で入ったら、成河(ソンハ)が太鼓を叩き、(柄本)

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