くらし情報『三上真司×竹内潤『バイオハザード』開発秘話 「苦労したことしか思い出せない(笑)」』

2022年2月6日 20:40

三上真司×竹内潤『バイオハザード』開発秘話 「苦労したことしか思い出せない(笑)」

もちろん、初期から携わっていましたが、一本丸々開発を担当する責任者と、開発スタッフとして関わるのとではぜんぜん違いますからね。ホント大変なんです。

三上:それでも自信はあったんです。根拠はありませんが、手応えみたいなものはありました。いま見返すと恥ずかしい点やアラは多々ありますが、ホラー映画の中に入る没入感みたいなものはできていたので。

口コミで広がり大ヒットシリーズへ。
竹内:実際、その恐怖体験が口コミで徐々に広まり、セールス面でも成功しました。動画配信やSNS全盛ではない時代だったので大健闘だと思います。
以降、このヒットがあってシリーズ化され、現在220の国と地域で楽しんでもらっています。ホラーそのものは映画や小説などで既存のジャンルとしてはありましたが、実際にゲームでプレイするものとして、エポックな作品だったと思います。

三上:でも、恐怖って人それぞれ捉え方や感じ方も違うし、難しい。自分の中で怖いと感じていたのは心霊もので、開発当初の1か月は心霊っぽいものを企画として出していました。でも、よくできたホラーゲームをつくっても、それだけでは売れないのはわかっていました。なので、映画のジョーズやグリズリーのようなモンスターが人を襲う要素を入れたりとかね。

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