2022年2月6日 20:40
三上真司×竹内潤『バイオハザード』開発秘話 「苦労したことしか思い出せない(笑)」
それと、ゾンビから逃げるだけでなく、倒す爽快感があって、それらがシリーズならではの味付けになっているんじゃないかな。
竹内:僕は当時グラフィックを担当していたんですが、見た目のインパクトは大きかったですよ。それ以前のゲームにはなかったものだったので、その点でも革新的だったと思います。
三上:そうね。いま見ればそうでもないんだけど、当時のお客様目線で見れば確かに綺麗で緻密。
竹内:当時は1枚の絵を仕上げるのに、機械から出力するだけで1日半かかる時代でした。大変でしたよね。
三上:でも、まだ1作目はそれでもマシなほうで、シリーズ2作目になるとそれ以上に大変だった。
竹内:そうそう、そうでした。非常に高価なPCを24時間フル稼働で酷使していたんですが、メーカーからしたらそんな使い方は想定外なので、当然、頻繁に壊れるんです(笑)。時間がないのに壊れるわで、本当に大変でしたね。
三上:その上、人に対してPCの数が足りていなかったので、夜勤と日勤の2交代制でつくっていました。あの頃はスタッフで家族持ちも少なかったし、夜勤のほうが人気はありましたけど……とにかく忙しかったです。
竹内:そうでしたね。