くらし情報『富士山噴火で首都圏インフラは2週間機能停止に? 火山大国・日本での心構え』

2022年2月4日 21:10

富士山噴火で首都圏インフラは2週間機能停止に? 火山大国・日本での心構え

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「海底火山噴火」です。

被害・影響が各地で。火山大国であることを忘れないで。
富士山噴火で首都圏インフラは2週間機能停止に? 火山大国・日本での心構え


昨年8月、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火しました。1914年の桜島以来、約100年ぶりの規模の大噴火でした。これにより大量の軽石が生み出され、黒潮反流に乗って沖縄県の広範囲に漂着。軽石は脆いので、崩れて細かい砂状になって、海面を漂います。
それを魚や海亀の赤ちゃんが大量に飲み込んで死亡するなど、生態系に大きな影響を与えます。

軽石が大量漂着した沖縄県では観光業や漁業に大きな被害が出ました。養殖魚が大量死。さらに、軽石が海面を覆い日光を遮断し、海藻に日が当たらなくなってしまいました。海藻は海の栄養分であり魚のベッドですから、海藻がダメになることでも海の生態系は乱れます。

また、漁船の海水取り込み口や海水こし器に軽石が詰まるとエンジンが壊れてしまいますから、漁師が漁に出られないという問題も起きました。

軽石はその後、潮の流れに乗って奄美群島や東京都や千葉県など、各所に流れ着きました。11月末から、台湾宜蘭県で起きた軽石による漁業被害も、福徳岡ノ場噴火のものである可能性が高いといわれています。

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