2022年2月13日 22:10
松居大悟、池松壮亮主演映画は「最後に流れるクリープハイプの曲が素敵に聴こえたら…」
それが今回4年ぶりでしたが、今やすっかり中堅の映画監督のような風情になってました。
松居:それは頼もしくなったってことでいいんだよね?(笑)
池松:そう思います。僕はずっと、作家としても人としても、松居さんのすごく素直なところに惹かれていると思っています。
松居:僕が池松くんを好きなのは、役者としてどういう芝居をするのか、わからないところがあるんですよ。想定していた角度とは違った背景を持った人物として台詞を言ったりとか。とくにこの映画は、大きな事件があるわけでもなく、何気ない日常だけを描いた、観ている人に想像してもらう余地が多い作品なので、池松くんみたいな俳優が必要でした。
池松:今回は、松居さんのフィルモグラフィーの中でも異色の代表作を作るために、その一つのピースとして自分は参加するんだっていう意識が強くありました。そのためには、決して照れすぎずに、恥ずかしがりすぎずに、“人を想うこと”を描くことが必要だったと思います。
松居:当初は最後にタクシーが空を飛んでいくシーンを考えていたんですけど、まわりから「今回はそういうの入れなくていい」ってたしなめられました。ラブストーリーはどうしても恥ずかしくて、非現実的な要素を入れたくなっちゃうんです。