くらし情報『松居大悟、池松壮亮主演映画は「最後に流れるクリープハイプの曲が素敵に聴こえたら…」』

2022年2月13日 22:10

松居大悟、池松壮亮主演映画は「最後に流れるクリープハイプの曲が素敵に聴こえたら…」

池松:ずっと青春を追い続けてきたような人なので、今回だけは青春と決別してほしいと思っていました。そのことがこの映画には何より必要だったと思います。

松居:いやいや、成長して青春とは決別したから。でもどうだろう…。

池松:僕自身も、いわゆる恋愛ものと呼ばれる作品にほとんど出てきていないんです。だけど、この作品には可能性を感じました。コロナ禍で、差はあれど誰もが自分の人生を振り返ったと思うんです。あの頃やこれまで、当たり前にあった風景や場所や人について、単純に「昔はよかった」と振り返るのではなく、あくまで「今はもう大丈夫」「ちょっと思い出しただけ」という、小さくて繊細な感情を描く物語になってほしいと思いました。


松居:何かを強く伝えたいというよりも、最後に流れるクリープハイプの曲が素敵に聴こえたらいいなと考えていたので、登場人物というよりも、二人が過ごした年月を主役にしたいと思っていたんですよね。

池松:この映画の話が来る前に、海外で予定していた3か月の撮影がキャンセルになって。その頃は国内よりも海外での活動に自分の思考が向いていたんですが、コロナ禍で国内の映画業界ではミニシアターの存続をめぐる議論があり、改めて自分は何ができるのか考えていました。

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