くらし情報『6月から始まる犬猫へのチップ装着の義務化、急増する飼育放棄の解決策となるか?』

2022年3月18日 20:40

6月から始まる犬猫へのチップ装着の義務化、急増する飼育放棄の解決策となるか?

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「犬猫保護」です。

コロナ禍のペット。チップ義務化で改善なるか?
6月から始まる犬猫へのチップ装着の義務化、急増する飼育放棄の解決策となるか?


コロナ禍では、ペットを飼いたいという人が急増しました。ところが感染流行が落ち着いて元の生活に戻ると飼いきれなくなるケースが増え、問題になっています。環境省によれば、迷子や飼育放棄によって、令和2年度に自治体に寄せられた犬と猫の数は約7万2000匹。うち約2万4000匹は引き取り手がなく殺処分されました。

現在、犬猫の「殺処分ゼロ」を政策に掲げる自治体は多く、東京都や神奈川県などでも成果は出ています。
しかし、そこにはカラクリがあります。殺処分を逃れるには、新しい飼い主にマッチングをしなければいけませんが、すべてを行政が担うことはできません。そこで、捨てられた犬猫を行政では引き取らず、代わりにNPOなどの民間団体と提携して、民間が引受先となり、そこに補助金を出すようにしたのです。

猫が捨てられる原因には「多頭飼育崩壊」も少なくありません。去勢不妊手術をしないまま、ものすごい勢いで子どもが増えてしまい、飼い主が管理できなくなり、不衛生な環境で猫屋敷化してしまうのです。

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