くらし情報『ここで諦めたら世界は破綻? 「SDGsの今」を堀潤が解説!』

2022年3月26日 19:10

ここで諦めたら世界は破綻? 「SDGsの今」を堀潤が解説!

ただ、欧米では、ウイグル問題が明らかになったときに、いち早くアディダスが「(ウイグル自治区の強制労働に関わっていないか)うちのサプライチェーンを見直します」と発表し、それに多くの企業が続きました。一方、テスラは「中国の市場は大事なので、ウイグル自治区にショールームを作ります」と対抗。このように、欧米では企業のスタンスを明確にすることが、信頼や価値を得ると考えられていますね。

――SDGsが目標達成から遅れている理由は何ですか?

いくつか考えられますが、日本の場合、企業がまだこれをビジネスチャンスと思えていないことが大きい気がします。ただ、ESG投資といって、環境や人権に感度の高い企業にしか投資をしないという潮流ができてきているので、欧米諸国にならい、日本の企業も次第に関心が向くようになりました。Appleが「環境に負荷をかけている企業とは取引を見直す」と発表したことで、その動きは加速しています。たとえば、日本の電力は火力発電がベースになっていますが、「再生可能エネルギーを増やしてほしい」と企業が政府に陳情し始めているんですね。

――日本は、課題のなかでもジェンダー問題が遅れていると聞きますが、どうでしょう?

ジェンダー関連では、国会議員に占める女性議員の比率が世界平均は25.5%、日本はいまだ9.9%です。

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