くらし情報『寂しかった自分に気づく本? 臨床心理士が綴る、こころの問題との向き合い方』

2022年5月15日 20:40

寂しかった自分に気づく本? 臨床心理士が綴る、こころの問題との向き合い方

臨床心理士として相談者のこころの問題と長年向き合い、またその経験をもとにした著作が話題となるなど文筆業でも注目をされている東畑開人さん。新刊『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』で焦点となっているのは、“自助”の時代の中で、いかに人と繋がるかということ。本書が3月に発売となって以来、東畑さんがさまざまな感想を目にする中で抱いたのは、「これは寂しかった自分に気づく本なのかもしれない」という思いだった。
寂しかった自分に気づく本? 臨床心理士が綴る、こころの問題との向き合い方


「人は日頃、友達や組織などいろんなものに支えられ、あまり寂しさを感じないように生きているわけですが、ふと寂しくなることがある。その背景に隠されているのは、過去に受けた何らかのこころの傷。どうせ誰もわかってくれないだろうと、普段はその傷が見えないようにきちんとマネージメントしていながらも、やっぱり誰かにわかってもらいたい自分もいる。そういう寂しさとか孤独感が、この本を読んでいると露わになるんじゃないでしょうか」

本書は、東畑さんがこれまで行ってきた相談者とのカウンセリングが事例となり、今の時代に生じやすいこころの問題との向き合い方が「7つの補助線」として綴られている。自分をコントロールする方法や人との距離感などのテーマがあるが、いずれも共通しているのは、こころは簡単に白黒つけられないということ。

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