2022年5月19日 19:00
子ども10人の大家族から学ぶ、結婚から39年でも「恋する夫婦の秘訣」
そのいっぽうで、「夫婦で観に行きます」という人もいるので両極端ですが、観たあとは相手に優しくできるのではないかなと思っています。取材の帰り、私もカメラマンも「家に帰ったら家族に優しくしよう」と毎回反省していたくらいですから(笑)。―いろいろと話し合うきっかけができるという意味では、パートナーと一緒に観るのは面白いかもしれないですね。また、どんなに大変なことが起きても、つねに笑顔の信子さんが印象的でしたが、あの強さはどうやって培われたのでしょうか。
監督信子さんは「どんなに苦しいことがあっても、それが幸せの入口であったことに気づかされることが人生で何回もあったから、多少大変なことがあっても目の前のことを乗り切るためにひたすらがんばれる」とおっしゃっていました。実際、火事や地震、病気などに見舞われたときも、そのあとに子どもたちが結婚したり、孫が生まれたりしていて、よくないことだけが続くことってないんですよね。
いいことと悪いことの繰り返しなんですけれど、信子さんのように前向きなとらえ方をするだけで、人はこんなにも表情が変わるのかと。もちろんいろいろな経験をしたからこそではありますが、前向きな気持ちを1週間、1か月、1年と持ち続けていければ、苦しいことの先にちゃんと幸せがあるんだというのを信子さんから教えてもらいました。