2022年5月22日 21:10
ジュディ・オング「人生って、良いことはなぜか2つ同時にやってくる」
素敵な先輩女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。5月のゲストは、明るい笑顔が印象的な、ジュディ・オングさん。つらいこと、悲しいことは心に残さないようにし、常に明日を見ている、そんな姿勢が素敵です。第3回目をお届けします。
ダメージの大きい第二の矢に注意して。
14歳のときに、初めて主役のお話をいただきました。でも「芸名を日本の名前に変えてくれ」と言われ、帰りの車で母に「私はこのジュディ・オングという名前でやっていきたい」と伝えたら、「ママもそう思う」と。結果、役はいただけなかった。
そのとき、いつかこの名前で時代劇をやるという目標が私の中に生まれました。もちろん本当は悲しかったんだと思います。ただその悲しさを憂い続けることは、私はしたくなかったんです。
災いが起きたとき、まず“が起こった”という〈第一の矢〉が刺さる。でもその次に、“なぜ…”とか“誰のせい…”とか、いろいろ考えてしまう〈第二の矢〉が刺さる。この第二の矢がやっかいで、災いそのものから受けるダメージより全然大きいんですよね。時間は無駄になるし、思い悩むことは体にもよくない。落ち込みそうになったら「第二の矢が刺さってる!」とその矢を抜き、思考を切り替えます。