くらし情報『著作権侵害か、宣伝か? 「ファスト映画」の是非を考える』

2022年7月15日 19:10

著作権侵害か、宣伝か? 「ファスト映画」の是非を考える

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ファスト映画と著作権」です。

侵害か、宣伝か。表現の自由にも関わる問題。
著作権侵害か、宣伝か? 「ファスト映画」の是非を考える


「ファスト映画」とは、映画の映像を権利者に無断で使用し、字幕やナレーションをつけて10分程度に短くまとめ、あらすじを紹介する違法動画のことを指します。東宝や日活などの大手映画会社13社は、これらの違法動画をインターネット上にアップし、多額の広告収入を得ていた男女3人に対し、著作権侵害として総額5億円の損害賠償を求める訴訟を5月に起こしました。

映画会社にとっては、ストーリーのネタバレもありますし、映画館や配信でお金を払って観る人を減らしていると問題視しています。実際、こういうあらすじや解説を無許可で行う動画は近年、とても増えてきました。


一方、ファスト映画を作る側は、本当に面白い作品はネタバレしていようと観たくなるもの。コンテンツにわかりやすい解説をつけて公表することで、これをきっかけに作品を知る人が増え、オリジナルを観ようとする人も生まれているのだから、権利侵害とはいえないのではないかと主張しています。

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