2022年10月4日 18:30
「ジャージャー (ヘビだ!) 」「ヒヒヒ (タカだ!) 」 シジュウカラは言葉を操っている!?
“人間以外の動物も言葉でコミュニケーションをとっているかもしれない”と、思いを馳せたことがある人は少なくないはず。近年、動物言語に関する研究が以前に増して注目を集めているという。
人間だけじゃない!言葉を操るシジュウカラに世界が熱視線!
その火付け役ともいえる存在が、シジュウカラという野鳥を主に研究している、動物行動学者の鈴木俊貴さんだ。子どもの頃から生き物の観察が好きだった鈴木さんは、約15年にわたり軽井沢の森林でシジュウカラの鳴き声を調査。世界も驚く発見を数多く発表してきた。
「たくさんの鳥を観察してきましたが、シジュウカラの鳴き声は群を抜いて複雑です。タカやヘビといった天敵の種類を識別し、異なる鳴き声でその存在を知らせます。『ヒヒヒ(タカだ!)』と聞くと、空を見上げてタカを警戒、『ジャージャー(ヘビだ!)』と聞くと地面を見下ろしどこにヘビが潜んでいるのか念入りに探します。
シジュウカラは鳴き声を単語として使い分け、仲間と会話しているのです」
さらに驚くのが、シジュウカラは文章を作れるという発見だ。
「シジュウカラは仲間と協力してモズやフクロウを追い払うことがあるのですが、その時の号令が『ピーツピ・ヂヂヂヂ』という鳴き声だということに気づきました。