くらし情報『「ジャージャー (ヘビだ!) 」「ヒヒヒ (タカだ!) 」 シジュウカラは言葉を操っている!?』

2022年10月4日 18:30

「ジャージャー (ヘビだ!) 」「ヒヒヒ (タカだ!) 」 シジュウカラは言葉を操っている!?

『ピーツピ』は“警戒しろ!”という意味で、『ヂヂヂヂ』は“集まれ!”という意味です。つまり、シジュウカラは2語文を使って会話していたのです。また、シジュウカラは語順を認識して音列を解読していることや、初めて聞いた文章まで文法のルールを使って正しく理解できることなどがわかってきました。シジュウカラの鳴き声には人間の言葉との共通点がたくさんあります」

鈴木さんは、シジュウカラの他にも、複雑な会話をしている動物がいても不思議ではないと言う。

「これまでに動物の鳴き声と人間の言語との共通点を証明できたケースはほとんどありません。長い間、動物たちの鳴き声は感情の表れでしかなく、意図を伝えることができるのは人間だけだと信じられてきたのです。でも、先入観にとらわれず、地道に研究を続けていくことで、シジュウカラのように、単語や文法を用いてコミュニケーションをとる動物が見つかる可能性は十分にあります。今年の8月にスウェーデンで開催された国際学会で基調講演を行ったところ、大きな反響を得ることができ、シジュウカラ語の研究に世界の注目が集まっていると実感しました。
動物たちの言葉を正しく理解するために、動物言語学という新しい学問を作ることが現在の目標です」

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