2022年10月5日 19:30
高橋優「手放しに今の世の中を素晴らしいと歌おうとは思わなかった」 8thアルバム発表
8枚目のアルバム『ReLOVE&RePEACE』はコロナ禍で生まれた楽曲を中心に構成され、タイトルにも表れている通り、“再会”が軸になっていると話す高橋優さん。
人が生きてることを美化する必要もないと思って「雪の筆跡」を書きました。
「再びフェスが開催されるとか、再びツアーができるとか、再び会えるといったことを意識して作った曲が多いなと思いますね」
ただ、何を書くべきかわからなくなった時期があったという。
「コロナ禍でみんなが何を信じていいのかが曖昧になった気がしました。誰かにとっての希望が誰かにとっては悪になったり、良かれと思って発した言葉が誤解を生んだり。音を奏でるべき方向性がわからなくなったんですが、そのまま『新しい希望が何かわからない』って歌うのがいいんじゃないかと思ったんです」
1曲目に収められた激しいギターのカッティングから始まる「あいのうた」では、コロナ禍で感じた矛盾や、困難な時代において鳴らす音楽の意義について歌っている。
「半ば突発的に部屋でギターを持って吐き出したような音源を元に作りました。『世界平和を祈って歌うような柄ではないので』という歌詞がまず出てきて。