くらし情報『五月女ケイ子「絵は私にとって夢を叶える道具」 “野望”をテーマにした個展開催』

2022年10月9日 21:30

五月女ケイ子「絵は私にとって夢を叶える道具」 “野望”をテーマにした個展開催

人通りの少ない夜に、自転車で帰る途中、マスクをパッと外したときに『野望達成!』と勇ましい気持ちになりました」

五月女さんは、自分のできないことを絵にしていることが多いと感じている。

「フットワークの軽いタイプではないので、家にこもって描きながら、私の代わりに私の絵が外に出て、みんなとコミュニケーションをとってくれているような感じです」

個展の絵はデジタルを使わずアナログな手法で描く。印刷物と違い、重ね塗りや筆遣いがすべて残るので、いつも以上に緊張するらしい。

「眉毛1本の違いでも、表情が変わっちゃうんです。描きかけのものをしばらく寝かせて、悩みながら描いてます。ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』が未完成だったというのがすごくわかる。ずっと手を入れたくなっちゃうんですよね」

アイデアを考えるときがいちばんの至福。ノートにはたくさんの野望スケッチが鉛筆で描かれていた。


「夢というと真面目に語らなきゃいけない感じがするけれど、野望は無責任に言える気がします。汗だくで家に帰って『冷たい麦茶を飲み干すぞ!』と思うのも野望。いまや夜ふかしすら野望(笑)。野望を妄想していると楽しい気持ちになります。

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