くらし情報『開催経緯の不透明さが国を分断する結果に…次世代に伝えるべき「国葬」の教訓』

2022年10月22日 18:00

開催経緯の不透明さが国を分断する結果に…次世代に伝えるべき「国葬」の教訓

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「国葬」です。

開催決定経緯に問題あり。国を分断する結果に。
開催経緯の不透明さが国を分断する結果に…次世代に伝えるべき「国葬」の教訓


7月に銃撃を受けて亡くなった安倍元首相の国葬が9月27日に日本武道館で行われました。参列者は約4200人。うち700人強が海外から参列。会場の外の一般献花には想定以上の人が駆けつけ、長蛇の列となり、2万6000人近くが花を手向けました。
並んでいる方に取材したところ、長期政権で世界に日本の存在を示したことに感謝する声がいくつも聞かれました。

その一方で、国葬に反対の声を上げる市民グループが武道館や国会議事堂周辺でデモを行いました。日比谷公園、大阪、広島などでも反対の集会が開かれ、憲法改正や非正規雇用、ジェンダー問題など安倍政権が残した課題に対して各グループが訴えていました。直前の世論調査では、反対が賛成を上回っており、9月5日時点で国葬中止を求める署名は40万人を超えていました。

国を二分するような状況。これだけ分断が深まったのは、国葬の基準が曖昧で、国会が開かれずに閣議決定し、国民に対して丁寧な説明のないまま実行されてしまったことが大きいです。

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