くらし情報『一条ゆかり「思い出すと涙が出ちゃう」 人生で一番嬉しかった、漫画家としての第一歩』

2022年11月19日 18:00

一条ゆかり「思い出すと涙が出ちゃう」 人生で一番嬉しかった、漫画家としての第一歩

目の前に火炎瓶が?!デビュー当時の思い出。
高校時代、男女10人ほどの仲良しグループがあって、毎日集まってはいろんな話をしていました。当時は学生運動真っ盛り。頭の良かった男の子たちが「マルクス主義が…」とか熱く語る横で、「そんなの机上の空論!」と論破しながら漫画を描く、そんな高校生でした(笑)。ゆえに、当然社会派の漫画を描こうとは思いませんでしたし、兄がいたこともあり“男の現実”を日々目にしていたので、「男子に憧れる…」的なお話を描く気にもなれず。結果、貧乏だった自分が絶対体験できなかった、妄想の世界が題材になりました。

ちなみに私は高校卒業後に上京し、雑誌『りぼん』で連載を始めました。当時がどんな時代だったか。
あるとき集英社主催の少女漫画家バス旅行があり、その帰り、新宿駅から家に帰ろうと歩いている途中、後ろから何かが降ってきた…と思ったら、目の前の交番に火炎瓶が投げ込まれ、爆発!!ananの読者さんは想像できないですよね…(苦笑)。
いちじょう・ゆかり漫画家。1949年生まれ、岡山県出身。代表作に『デザイナー』『有閑倶楽部』『プライド』など。今年エッセイ集『不倫、それは峠の茶屋に似ているたるんだ心に一喝!!一条ゆかりの金言集』(すべて集英社)を発売。

※『anan』2022年11月23日号より。写真・中島慶子

(by anan編集部)

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