2022年11月24日 19:00
ホームレス殺人や孤独…コロナ禍で激変した「懸命に生きる女性の実態」【映画】
お金をだまし取ろうとしていたタケオだったが、トモコから思いがけない“贈り物”をもらうのだった……。
世代や環境の異なる4人の女性たちを中心に描き、すべての主人公を女優の菜葉菜さんが1人で演じている本作。そこで、それぞれの見どころについて、こちらの方にお話をうかがってきました。
中村真夕監督
『ナオトひとりっきり』や『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』などのドキュメンタリー作品を数多く手掛けるだけでなく、今年3月に公開された心理サスペンス映画『親密な他人』では国内外で高い評価を得ている中村監督。今回は、各エピソードの舞台裏やコロナ禍で感じたこと、そして女性たちに伝えたいメッセージについて語っていただきました。
―まずは、本作を制作したきっかけからお聞かせください。
監督もともと私がドキュメンタリーを撮っていたこともあり、パンデミックが起きたときから「世界中の人に影響を与え、みんなの生活様式も考え方も価値観も変えてしまったコロナ禍を描きたい」という思いがありました。そんななか、動き出したのは2020年に発令された最初の緊急事態宣言が明けた頃。
仕事がなくなってみんなモヤモヤしていた時期ですが、いまなら優秀な人たちも時間があるので逆にこれはチャンスかもしれないと気がつき、菜葉菜さんと占部房子と草野康太さんに声をかけたのが始まりです。