2022年11月24日 19:00
ホームレス殺人や孤独…コロナ禍で激変した「懸命に生きる女性の実態」【映画】
その後、私のシナリオを基に打ち合わせをし、みんなでいろんなアイディアを出し合いながら、男女が別々の公園でオンライン飲み会をするという設定にしました。撮り方には工夫を凝らしていますし、公園での撮影許可も限られていたので大変でしたが、撮影時間5~6時間という私自身の最短記録で作り上げています。
―では、『4人のあいだで』を第一話とした短編映画四編のオムニバス作品としたのはなぜですか?
監督当初は1本の短編として完成したものでしたが、大阪やニューヨークなどをはじめさまざまな映画祭で賞をいただいたので、このままではもったいないと思い、コロナ禍を生きるいろんな女性を連作で描いてみたいと考えるようになりました。
しかも、ひとつの映画のなかで一人の女優さんがまったく違う役をしているというのもあまりないので、いい意味で年齢不詳の菜葉菜さんがすべてを演じてみたらもっとおもしろくなるだろうなと。そういったことから、挑戦してみようとなったのがきっかけです。
自分にも起こる可能性がある出来事だと感じた
―第二話『ワタシを見ている誰か』では、フードデリバリーのバイトをしている男性と注文した女性との出会いを描いています。