くらし情報『「民主主義の良心」が守られた? アメリカ中間選挙を振り返る』

2022年12月16日 18:00

「民主主義の良心」が守られた? アメリカ中間選挙を振り返る

女性の権利を守ろうという論調に合わせる形で、民主党がある程度議席をとったのではないかといわれています。民主党は、環境問題にも積極的で、GX(グリーントランスフォーメーション)など、環境分野で産業を起こすことを明確に打ち出しています。今回は20代の若い世代の投票が目立ち、気候変動対策をここで終わらせてはいけないという思いが票に結びつきました。

さらにトランプ氏の出馬予想を受け(のちに出馬を表明)、共和党支持者のなかにも、トランプ化を防ぎたいという動きが影響したのではという意見も上がっています。

刹那的な富を求める資本主義というよりは、持続可能で誰もが幸福追求できる社会のあり方を政治は調整するべきだという主張が、素直に反映されました。「民主主義の良心」が守られたともいえる中間選挙だったと思います。

この直後にバイデン大統領は習近平国家主席と初対面しました。国民の支持を集めたバイデン大統領に、中国も真摯に向き合いました。
世界情勢においても混乱を避け、やや安定のメッセージを示すことができたと思います。
「民主主義の良心」が守られた? アメリカ中間選挙を振り返る


ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」

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