江原啓之「答えは富士山にある」 混迷の時代を生き抜くためのヒントを伝授
富士山を目の前にしたときに感じる圧倒的なパワー。山間にこだまする柏手の澄んだ音。眼下に広がる湖と街。ここでお参りをすると、畏怖と畏敬、感謝の気持ちがおのずと湧いてきます。ただの観光や現世利益を願うだけのパワースポット巡りといった安易な気持ちでは、この地に足を踏み入れられないことがよくわかります。立ち居振る舞い、心の内まで「お山が見ている」のですから。富士山遙拝所は河口浅間神社の宮司さんの私有地に建てられ、一般の参拝者も受け入れています。宮司さんはじめ、地元の方々のご厚意によって参拝路や周辺の整備がされています。
こうして遙拝を守る人たちがこの時代にいることもまた、富士山のお導きによるものなのかもしれません。
この時代、とくに2023年は原点回帰が鍵となる年です。そのためにまずは今の己と対峙する静謐な神社へ、ご案内しましょう。
河口浅間神社(かわぐちあさまじんじゃ)
お山の怒りが現れ日本各地に災害がもたらされると考えられた時代、富士山の噴火を鎮めるために建てられたのが河口浅間神社です。
自然災害のみならず、ままならぬ事象の多い現代。私たちは“畏れ”を忘れてはなりません。神社は己と向き合う場。