窪塚洋介、チョコプラ・長田のブチギレ演技に「思わず吹いてしまいました」
スリリングな物語展開とスタイリッシュな映像美とともに、さまざまなジャンルを横断した熱いコラボレーションに魅了される作品となっています。
ーー演じた役・高木シンジに対して、「俺はこんなんじゃない」と思ったそうですね。
窪塚さんそもそも、シンジは悪循環を引き起こすような心構えを持っていると思います。“こころがまえ”と言うわりには、“こころがあと”で後ろ向きになっていて。どうせ俺なんか、みたいな考えから、行ってはいけない方へ向かってしまう。誰かを説明したり納得させたりする必要はなく、お金もかからないのに、どうして自分は大丈夫だと信じてあげられないのかと思いました。
俺自身の経験から言うと、失敗は成功の母ですし、トライ・アンド・エラーのエラーが成功を持って来るんです。亡くなった山本KID(山本“KID”徳郁)くんも「勝った試合なんか一回も観ない。
負けた試合ばかり何回も観る。胸糞悪いけれど、結局そこに勝つヒントがあるから」とよく言っていました。
俺は一見、最悪なときこそ、次のステージに行くための訓練だと考えていて。そう思えるかどうかが、試されていると思います。『Sin Clock』では描かれていませんが、劇中で経験したことによって、シンジのこの後の人生は変わったと思っています。