会場にはサーカステントまで設営!? ヒグチユウコの展覧会が遂にファイナルへ!
不思議で怖くて愛おしい。「ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END」をご紹介。
東京での初開催から4年をかけて全国を巡ってきた展覧会「CIRCUS」がついに最終章を迎える。
「巡回の開始時はいつまで続くか分からない状態からの船出だったので、団員(展覧会関係者の総称)皆で力を合わせました。思い起こせば、『たった4年だったの!?』というくらい、濃密でありがたい時間でした」
と話すヒグチユウコさん。絵本原画や描き下ろしなど、当初500点ほどだった展示作品も回を重ねるごとに増え、今回は約1000点を展示。会場にはサーカステントを設営、哀愁漂う音楽が流れるなど演出にも趣向が凝らされている。
「展示会場に入る際に、没入感を出したいと思っていました。
映画館で映画が始まるときに感じる、『これから映画を観るんだ』というあの感じです。サーカスは楽しいけれど、どこか物悲しさを感じさせるもの。その雰囲気を伝えたくて、音楽デュオの黒色すみれさんに、『道』という映画の中の『ジェルソミーナ』という曲を演奏してもらいました」
また、ぬいぐるみ作家の今井昌代さんとの共作も見どころだ。
「全く違うジャンルではありますが、彼女の作品をひと目見てすごく好きになりました。