早乙女太一「時代劇のファンタジーのような世界をいかに身近な物語としてお客さんに伝えられるかが課題」
一昨年のドラマ『カムカムエヴリバディ』や昨年の『六本木クラス』など、近年は映像でも個性的な役柄を次々と好演。作品について語る口調からも、今、芝居を楽しんでいるように感じるけれど…。
「そうかもしれないですね。最初は女形として注目されましたが、それが嫌だった僕は、別のもので頑張りたいと殺陣を追求するようになって。でもそのうち今度は“殺陣の人”と言われるようになって、それを覆したくて芝居を頑張ってきたんです。だから10代、20代の頃は自分を否定しながらやってきたような気がします。でも最近、そういうこだわりがなくなって、チャレンジできることならなんでもやりたいと思えるようになりました。今は芝居に限らず、自分が新鮮に楽しめることならなんでもやってみたいなと思っています」
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『蜘蛛巣城(くものすじょう)』群雄割拠する戦国時代。
蜘蛛巣城の城主・都築国春に仕える鷲津武時(早乙女)は、隣国との戦いを制した帰国の途で、謎の老婆から城主になるとの予言を告げられる。それを聞いた妻・浅茅(倉科)は…。2月25日(土)~3月12日(日)横浜・KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉原脚本/黒澤明、小國英雄、橋本忍、菊島隆三脚本/齋藤雅文上演台本/齋藤雅文、赤堀雅秋演出/赤堀雅秋出演/早乙女太一、倉科カナ、長塚圭史、中島歩、佐藤直子、山本浩司、水澤紳吾、久保酎吉、赤堀雅秋、銀粉蝶ほかS席8500円A席6500円ほかチケットかながわ TEL:0570・015・415(10:00~18:00)