「私も選手も駒、だけどそこに心はある」森保一監督、ずっと大切にしている“3つの決まりごと”
チームにいることが苦しくならないような関係を作ってほしいんです」
そこから、そのためには最低限のルールは必要と続けたのが…。
「(1)集合時間を守る。(2)チームで起きた問題はチーム内で解決する。(3)SNSの発信に注意する、の3つの決まりごとを設けています。(1)は集団生活における基本のきですね。(2)は、選手間で競争はしながらも、一方で家族として、戦う仲間として、自分をさらけ出し、ぶつけ合ってほしい。話すことで建設的に問題解決を図れるし、相手のことも理解できます。(3)は、今はメディアを通さずに個々が発信できる時代。
内部のことをどう公にするのか、それを出したことでチームメイトがどう思うか。お互いを尊重し、快適な空間作りのために必要なことですね」
拍子抜けするほどのシンプルな内容であるが、森保監督の真意は、あえてそこにあるようだ。「日本代表だからと、特別なことは何もありません。Jリーグのクラブでも会社でも、組織として何か行う場合のルールはどこも同じだと思います。大切なのは人と人との関わりのなかで、尊重し合い過ごせるような環境作りです」
各自が個の能力を高め、お互いがそれらを尊重し認め合うことで“つながるチカラ”が生まれる。