世界で唯一現存する「美しい椅子」も登場! 北欧デザインを体感できる至福の展覧会
なぜ、これほど魅力を感じるのでしょう?
北欧家具やインテリアなどの有機的で美しいデザインには、日常の暮らしや思想が強く影響しているそうです。
開会式に登壇された織田さんは、北欧デザインができた背景について、次のように語りました。
織田さん北欧では、19世紀末にスウェーデンの社会思想家、エレン・ケイが「美が人生を豊かにする」という思想をとなえ、さらに美術史家のグレゴール・パウルソンが、「暮らしの中にもっと美しいものを取り入れていこう」と提唱し、今日の高い生活文化が築かれていきました。
現在、日本はジェンダーや環境などさまざまな問題を抱えています。北欧では、1960年代からそれらの問題に取り組み、解決してきた実績があります。モノだけをご覧になるのではなく、美しいモノたちが生まれてきた背景や歴史にも思いをはせていただければうれしいです。
人生の節目に椅子を買う!
『ていねいに美しく暮らす北欧デザイン展』
では、会場の見どころをいくつかご紹介していきます。
まず、第1章「椅子と生きる」では、北欧各国の名作椅子を展示。
北欧の人たちは、長い人生をともにする椅子の存在をとても大切にし、美しいフォルムだけでなく、座り心地も徹底的に追求しています。