長澤まさみ「笑顔でいるのも大変だと感じている」裏に隠された意外な思い
というのは冗談です(笑)。
―アドリブみたいなことはありませんでしたか?
長澤さんそれはほとんどなかった気がします。ただ、「老紳士を捨てる」で近藤公園さんが私のことを目隠しするシーンで、近藤さんも松尾さんに目隠しをされていたのですが、本番が始まったら後ろから「痛い、痛い、痛い」と本気で痛がっている声がしたんです。何が起きているかわからなかったのですが、出来上がった作品を観たら近藤さんが松尾さんに目つぶしされていて(笑)。それが本当におもしろかったです。
お笑いは本当に難しい分野だと感じている
―長澤さんから見た松尾スズキ作品の魅力についても、お聞かせください。
長澤さんすごく独特で感覚的なところも多いので説明するのが難しいのですが、どれもベースにあるのは普遍的な物語だと思っています。影を背負っている人物もポップに描いていますが、噛めば噛むほど味が出るというか、ジーンとくるキャラクター設定が多いですよね。
そういうところが魅力的だなと感じています。
―本作への出演が決まった際、お笑いの動画を参考に見たことは?
長澤さんそれはなかったですね。というのも、コントやお笑いは誰かのをなぞるとおもしろくなくなると思ったからです。