ファッション業界の知られざる現実…注目の映画監督が感じた「驚きの裏側」とは?
―監督自身も、これまで伝統と向き合うようなものづくりを続けていらっしゃいますが、失われつつある伝統を守る意義についてはどうお考えですか?
監督“いかにも伝統”というものは、ちょっと古臭く見えたり、自分とは関係ないものに見えたりすることもあるかもしれません。でも、出演者のひとりがおっしゃっているように、伝統とは革新の連続です。先人たちの考えに敬意を持って触れていけば、結果的には良い形で伝統も魂も守られ、さらに新しいものを作り上げていくことができると考えています。
―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。
監督言葉を突き詰めているとか、日本の美意識がどうとか言うととっつきにくいと思われてしまうかもしれませんが、決して難しい映画ではありません。matohuの2人も自分たちの発見を多くの人たちとシェアしたいという思いで作っているので、それは知っていただけたらと。
あとは、壁のシミを見ても、枯れた落ち葉を見ても美しいと感じるようになるので、日常生活の過ごし方や物の見え方が変わるはずです。映画館を出た帰り道からいままでとは世界が違って見えるようになり、生活も楽しくなると思うので、ぜひご覧ください。