『変な絵』が33万部突破! ホラー作家・雨穴が明かす“ぞっとするもの”の書き方
まずは、AとBをくっつけたら面白そう、みたいなアイデアをたくさん出し、そこからホラーだったり、お笑い系の展開へと繋げていく。どういう雰囲気になるか、絵面になるかということを想像しながら、話をだんだん膨らませていく感じです。
――『変な絵』の時はどのように膨らませていったのでしょうか?
本を書く1年前に、YouTubeで「消えていくカナの日記」という絵を題材にした動画を作り、その時に手応えがあったので、絵で一冊本を書こうと思いました。最初は、子どもの描いた絵が、ただの図形に見えるんだけど、実はそこに別の意味があった…という小さなアイデアだったんですけど。これを絵のホラーと繋げると面白くなるんじゃないかと。
――アイデアが出てから完成までの時間はどのくらいですか?
3~4か月くらいだと思います。自分の場合、最初に小説のように文章を書いていくうちに話として膨らんでいくので、かなり時間がかかるほうだと思います。――苦労したことはありますか?
第1章に絵の仕掛けがあるんですけど、成立させるために絵をミリ単位で調整しながら作っていくのが結構難しく、手間取りました。
第3章に関しては今までやってこなかった本格的な推理サスペンス小説みたいなものに挑戦したので、苦しかったところも。