上演時間計約8時間の一大戯曲! 山西惇、キャストは全員「演劇にイカれてる人たち (笑) 」
僕らも稽古しながら、予想外に笑えたり、人のシーンで涙が出たり、台本を読んだ時点では想像していなかったような体験をしているくらい」
演じるのは弁護士のロイ・コーン。勝つために手段を選ばない剛腕で、アメリカでは“悪名高き”との枕詞で語られる実在の人物がベースだ。
「やってきたことはたしかに悪いことかもしれないけれど、そのおかげで今のアメリカがあると言えなくもない。本人はひねくれ者というか(笑)、ユダヤ系の出自ながら反ユダヤを煽動したり、ゲイでありながら世間への発覚を恐れて過剰に否定したり、すごく人間くさい。悪徳な面も出しつつも人間くささをうまく表現できたら、とても魅力的な人物になるんじゃないかと思っています」
『エンジェルス・イン・アメリカ』1985年のNY。同棲中の恋人・プライアー(岩永)から、自身がエイズだと告げられたルイス(長村)は、職場で裁判所書記官のジョー(坂本)と親しくなる。一方のジョーは、剛腕弁護士のロイ・コーン(山西)から司法省への栄転を持ちかけられ…。4月18日(火)~5月28日(日)初台・新国立劇場 小劇場作/トニー・クシュナー翻訳/小田島創志演出/上村聡史出演/浅野雅博、岩永達也、長村航希、坂本慶介、鈴木杏、那須佐代子、水夏希、山西惇A席7700円B席3300円Z席(当日券)