堤幸彦が「天才的」と絶賛した若手俳優・三浦海里が主演に抜擢された理由
三浦さんまず山井は素の僕に近いタイプですし、パックに関してはずっと演じてみたいと思う役どころでした。なので、僕にとってこの2つのキャラクターは自分の枠から大きく外れていない感覚だったので、本当にいい役に巡り合えたと感じています。
パックに関しては、本読みのときに堤さんからニュアンスを教えていただいたのと、その場でメイクもしていただいたので、そこからインスピレーションをもらって演じました。
―普段は舞台を中心に活動されているので、映画の現場では戸惑うこともあったのではないかなと。
三浦さん初めのほうにみんなの後ろに立って、ボソッと話すシーンがあるんですが、自分としてはかなり抑えて声を出しているつもりでした。でも、「もっと小さく」と言われて、「蚊の鳴くような声になっちゃうけど大丈夫かな?」と思ったんです。そのときに、自分がいかに舞台の発声になっているかに気づかされました。声量やカラダの動かし方など、映像と舞台では表現の仕方が違いますからね。
そのギャップが難しくて、苦労しました。
堤さんの細かいこだわりが散りばめられている
―堤監督の演出で驚いたことがあれば、お聞かせください。