『鬼滅の刃』主題歌は「絆を意識した」MAN WITH A MISSIONジャン・ケン・ジョニーが語る新曲
世界観では、僕自身がこの作品を読んで感じる「鬼滅の刃」の哲学と、全体の総括も含めたものをプラスしていて。竈門炭治郎が、誰も一人では何もできない、でも自分が死んだとしても次の人に繋いでいくんだ、というようなせりふを言う場面がところどころにあったんです。その思いをメインに押し出せるように着目した楽曲で、主軸を作り上げました。――それでタイトルも「絆ノ奇跡」に?
はい、作中で一番確固たる主軸となっているもので、ほかのシーズンよりも絆をものすごく押していたイメージだったんです。炭治郎のせりふや、無一郎と家族の絆を全面に出されたストーリーだったので、そこを骨子にしました。
――ジャンケンさんは、いつもどんなふうに曲を作っていらっしゃいますか。今回は最初からテーマがあるものですが、普段バンドのために作る曲は、作り方やポイントが違うものなんでしょうか。
最終的に生み出すものは、自分が好きなジャンルだったり、世に出したい曲。
僕の場合は、冒頭でも聞いていただいたように、90年代の音楽の大ファンでもあって、そこを継承した曲を作っていますね。ロックバンドとして、90年代の時代の音楽を継承しつつ、現在のモダンなロックバンドとしての在り方、たとえば新しい音色を混ぜながら作り上げていくのが、僕らの音楽の根幹になるのかなと。