監督引退の可能性も…「仕事から離れてゆっくり休みたい」美しき天才グザヴィエ・ドランが明かす思い
かといって、ただ実行すればいいわけでもなく、その瞬間を生きて、そこに存在しなければなりません。それが役者の仕事ですから。そのうえで僕が言えるのは、「演じることがとにかく好き」ということです。
―今後はどのような作品を手掛けたいとお考えですか?
ドランさん今回のドラマの準備や撮影は、人生でもっとも心躍る豊かな経験となりました。と同時に、この作品に全身全霊を捧げ、僕のすべてを語り尽くしてしまったことでむなしさを覚えているところも…。とはいえ、また作品は作りたいと考えていて、実現するかはわかりませんが、実はすでに2つの企画があります。
ただ、いまのところその2つ以外は映画もドラマも撮るつもりはありません。それよりも、いまはこの仕事を離れてゆっくり休みたいなと。
休息、睡眠、家族、遊び、建築、旅行、グルメ、そして心の健康とセラピーのための時間が必要だと感じています。ずっと休まずに走り続けてきましたから。
日本に行ってすべてのことに触れたい
―確かにそうですよね…。日本にはドランさんのファンが非常に多いですが、日本に対してはどのような印象をお持ちですか?
ドランさん実は日本に行くのは前からの夢で、本作のプロモーションで行くはずだったんですが、直前にいろいろとあって来日する機会を逃してしまいました。