花火は高く上がれば上がるほど縁起がよい!? 夏の行事の由来と意味を解説
盆踊りの“盆”は、お盆のこと。「昔の日本人は、お盆の時期に死者の魂が戻ってくると信じていました。そのためキュウリやナスで乗り物を作るなど、祖先を迎える儀式をします。盆踊りもそのひとつ。夜に開催されることが多いのは、明るいうちは霊が帰ってこないという信心のため。仮面をかぶる風習は、祖先の霊が踊りの輪に入りやすくする、あるいは身分関係なく踊るためだといわれています。また、盆踊り会場にはよく“やぐら”が組まれます。これは、踊りを継承してきた集落の代表者が、お手本として中央で踊っていたことの痕跡だと考えられます。
あるいは“火の見やぐら”で太鼓を鳴らし、音を遠くまで響かせた名残だという説もあります」
【縁日】人間が楽しむことで神様がご機嫌に!
縁日は本来、季節を問わず神様や仏様に縁(ゆかり)の深い日を指す。「神様や仏様が生まれた日、あるいは何かを成し遂げた日がその神様仏様の縁日です。たとえば弁財天様は己巳の日生まれなので、60日に一回訪れる己巳の日は弁財天様の縁日。縁日には昔から相撲やくじ引きなどの娯楽が行われ、みなが楽しむ様子を“奉納”して、神様に喜んでもらおうとしました。縁日にごちそうの屋台が並んだり、楽しいゲームが行われるのは、その名残です」